りょうた

冬冬の夏休みのりょうたのネタバレレビュー・内容・結末

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ティンティンがすごく良い。黙って見つめる姿が特に良い。ホウシャオシェンも彼女の黙って佇む姿でシーンを組み立てていくあたりも良くて、バンズが木から落ちて運ばれたシーンで、祖父に追い出されそうになりながらもただ黙って見つめることで力強い反抗(その視線も素晴らしい)を表現してしまうあたりとか本当に好きなシーンだ。そしてバンズとティンティンの物語もすごく良い。ひと夏の思い出というか、もう会うことはないんじゃないか、そしてティンティンも少しづつ忘れていくのだと思うとより喪失感が募る。決して美しいとは言えない大人の世界をただじっと見つめ、聞くことしかできない少女と少年の姿は忘れないだろう。また観たい。
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