aty

冬冬の夏休みのatyのネタバレレビュー・内容・結末

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

臺北から数日間だけ田舎にやって来て、祖父母の家で過ごす兄妹のお話。

ラジコンと亀ですぐに通じ合える子供たち、悪いことをする大人を覗き見るドキドキの時間、女の子というだけで、はぶけにされるとか、台湾でも日本でも変わらないな〜と懐かしい気持ちで見ていた。

子供の素朴の目から見ると、大人の行動が奇異に感じるのが面白い。カメラは低い視点が多く、自分まで子供になって鑑賞できた。

『雪国』『舞姫』『はつ恋』など、現実から別の世界に一時的にやって来て、そこで過ごした時間のみが描かれる構成は、何故こうも多いのだろうか。これらの共通点は、別の世界で手に入れたものを、現実に持ち帰ることができないこと。持ち帰れるのは経験のみ。
人を傷つけること、痛みを知ること、怒りを知ること、友情を知ること。東東と婷婷は様々な点で成長して帰っていく。
aty

aty