ノノ

冬冬の夏休みのノノのレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
4.7
夏休みだ夏休みすぎる。楽しいことも、怖いことも、不思議なことも、大人たちが話すよく分からないことも…
自分が見たもの、聞いたことをありのままに綴るトントンから両親への手紙が淡々と読まれる。毎日いろいろありすぎるって書いてた、分かる。
妹のティンティンがお兄ちゃんたちにハブられて意地悪で仕返ししてる感じは全く同じ経験をしているから懐かしくて寂しくて同情してしまった。母親は病気で、妹が電車に轢かれそうになったり、小鳥が死んだり、寒子が流産したりといくつもの死が漂うがそれを感じさせないほど軽やかで不思議。
子どもたちを遠くから眺めるようなショットや、家の外から中を覗くように撮ったり、逆に中から外を映したり…トントンたちの世界にダイブしているような感覚と彼らを遠くから覗き見しているような距離感が気持ちいい。
夏に外ででっかいスクリーン立てて見たい映画ナンバーワンです。
ノノ

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