まった

冬冬の夏休みのまったのネタバレレビュー・内容・結末

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

大人になった僕が、冬冬の目から夏休みを観る。お爺ちゃんの田舎村に、鉄道と川、それに子供達の夏休みが流れる。「あぁ瑞々しいなあ」「羨ましい」と自然に感じるあたり、子供の僕はずいぶんと離れているらしい。年齢的な、だけかもだけど。
物語は冬冬もしくはティンティンの目線に依って作られています。舌打ちしたくなるような「大人の世界」と、自分をいっぱいに出せる「子供の世界」。
許容できない出来事や、「大人」の事情を目の当たりにする冬冬。冬冬は悩む。悩むことで成長する。
自分の想いがなかなか伝わらなくって、身近な生と死を感じながら、走り回るティンティン。鮮と伝わりました。そして寒子の結末の意味を、重みを、ティンティンだけがよく知っていた。
作品全体を通した瑞々しく、懐かしく、もどかしいこの感じは、間違いなくホウシャオシェンの作家性です。
冬冬とティンティンは、取り戻せない何かを1つ、この村に置いて車に乗り込んだ。
まった

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