このレビューはネタバレを含みます
気だるそうな女の人のサムネからはまるでコメディな要素感じられなくて、半信半疑で観てみたらやっぱり全然コメディじゃないし、むしろこれがコメディだなんて鬼かよって感じ。
女でいたい、っていうコピーもちょっとはてなだったけど。セックスレスなのは彼女の問題で、旦那が女として見てくれない、とかそんなんでも全くなかったし。多分仕事も夫が専業主婦を求めたから辞めたとかじゃなくて、未知だった子育てにやりがいを求めて専業主婦になったんだけど、現実は全然違ったんだと思う。傍目には恵まれた幸せな生活なんだけど、でもそれはレイチェルが求めた形ではなくて、いろいろ思い通りには行かなくてなるべくしてなった結果なだけで、結局手放してしまったバリバリ仕事してた(もしくはしたかった)自分、になりたくなった。なくなって初めて気づくって多分男女の話だけじゃなくてそのこともそうだったんだと思う。
マッケナが女の子たちの子守りのために買い物するシーンは、キュンと切なすぎた。そんな出来事で、なにかがぷつりと切れて、それまでやめてたお酒にも手を出してしまった。レイチェルは自分がした仕打ちがまるまる自分に返ってきてしまったけど、でもきっと全部ぶっ壊れないとどうにもならなかったんだろう。マッケナを助けたい、と言ったレイチェルだったけど、助けが必要なのはその彼女自身だった、という。でも何でも話せる友達がいて(全部ぶち壊した後もちゃんと友達だった)よかった。