朱音

午後3時の女たちの朱音のレビュー・感想・評価

午後3時の女たち(2013年製作の映画)
3.7
倦怠期に陥った夫婦が気ままに生きていたストリッパ-の少女と出会うところから物語は始まる訳だが…。勝手に「可哀想」「手を差し伸べなきゃ」って人の人生に入り込んで中途半端に掻き回して急に手放した身勝手さに憤りを感じた。彼女は彼女なりに生き生きと精一杯生活していたのに「それは間違っている」って自分の考えを押し付けただけに見えた。嫉妬から否定しているだけなのに「これは善意よ」って感じがなんとも言えない。それでトラブルが起きて人間関係が壊れても身から出た錆としか言いようがない。歳を重ねればそれ相応の魅力が出てくるのに主人公のレイチェルは「若さ」にこだわってしまって「自分」が分かってない。でもこの経験から「何か」を学べたのかも。新しく得たものを大切にして下さいって思った。1人の女性は忘れられない経験で,もう1人は気にとめるような出来事ではなかった…。同じ空間にいても感じることは違うと改めて痛感。「歳を重ねる」という事を赤裸々に…日常と非日常をうまく混合した作品だなと。…主人公の事ボロクソに言ってますけどこの作品好きです。結婚しても子供が出来てもおばあちゃんになっても女でいたいと思うことは間違ってない‼︎
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