引っ越し先に大事にしてたおもちゃを置いてきてしまったみたいだった'17年夏。終わってしまうとなんだかあっけなくて、さびしくなってしまうけど、そんな時に追い打ちをかける映画を見てしまった。
3人の少年たちが自由を求めて旅をするひと夏の出来事。「うちの親、超FUCK！」と家を飛び出し、協力しながら短い自由を満喫するのだけど、親からくすねたお金でチキンを買ってきちゃうとか、ものすごくやることも考え方も甘っちょろいわけです。でもそのダメさ加減が次第になくなっていく…。この世代の男の子って成長の仕方もその跳躍力も想像を飛び越えてくるからおもしろい。
散々やり尽くしているんじゃないかというありがちなテーマなのに「あぁ、この手があったか」という演出方法とストーリー構成で見せるジョーダン監督の手腕にやられました。個人的には音楽の使い方もかなりポイント高し。
親子、親友、恋を通して大人になっていく成長過程をバランスよく描き、ラストまでの収束方法がまた粋で。うん、よかったなぁ。10代前半の男の子最強。
