レビュー王子

パージのレビュー王子のネタバレレビュー・内容・結末

パージ(2013年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

作品内の、犯罪者が増えすぎたアメリカ合衆国では、年に一日だけ、すべての犯罪が容赦される特別な夜があり、法外な行動をとることによって自身の野生性、じぶんが本来は自由な生き物であることを再確認することができます。

そうした事の大きさの割に、話が小さいところで進みすぎて、不満感の解消できない作品でした。

たとえば大統領自身が狙われるとか、テロリストに国家を壊されるとか、無差別大殺人に見せかけて実は特定の属性のひとばかりが殺されているとか、パージの規模感の表現はありそうでしたが、

ズブな防犯システムを高値で売っている営業マンの家が、サイコな軍団に壊されかけ、ヘイトを買っている近隣住民が便乗してくる、という、ある種の、想定以下の、ささいな喧嘩にとどまりました。

また、パージのルール的に、パージナイトの最中よりも、後始末のほうが数倍もむずかしく、大儀で、不可能的なはずなのに、そこはぼやっとしたまま平和を取り戻してしまい、あっけなさがありました。

設定は絶対におもしろい!!!
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