乙郎さん

ニシノユキヒコの恋と冒険の乙郎さんのレビュー・感想・評価

ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)
4.5
完璧な映画ではないがとても「親密」な映画だと感じた。ニシノユキヒコという存在は極めて自我が薄く、それゆえ女性の欲望を写し取る。このあたり、ジジェクのラカン解釈を連想し、非常に楽しんでみることができた。庭園でずれ気味な楽団の演奏がされるところなどまったく異質の世界観が楽しめる。あと、尾野真千子の母性、本田翼のめんどくささ、中村ゆりかの透明感がそれぞれ魅力的だった。
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