静かな映画
静かな映画でセリフは少なく、不穏な空気が漂う映画でした。
デュポン財閥とは、第二次世界大戦時に火薬を製造し莫大的な利益を得た、ロックフェラー財閥やメロン財閥に並ぶアメリカの三大財閥の一つ。その後は化学製品の大会社となり、ケブラー、テフロンなどを開発し商標を持っている。
本作はデュポンの御曹司のボンボン野郎が起こしたとある事件の映画化。
静かで不穏な空気が本作の魅力でとてもよかったものの、映画内容として十分に描ききってなかったように思った。実話なだけに映画的なストーリーを望めないのはしょうがないことなのだけど、この映画を基にした事件の犯人の動機がほんと映画にもならないことくらいで肩透かし。
キャストの演技は良かった。スティーヴカレルは童貞映画とかコメディにでてた人で、この映画でシリアスな映画にもでれるということを見せつけて転機になったと思う。
チャニングテイタムやマークラファロという名俳優ががっちり肩を揃えて、脇役には「アメリカンスナイパー」のシエナミラーがおり、非常に贅沢なキャスト陣。