怒り

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんの怒りのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

当時、雑誌に載ってたコミカライズの方をなんの予備知識もなく読んでて、ロボひろしがオリジナルのひろしを見つけてしまう場面に衝撃受けたことをまだ覚えてる
オラのとーちゃんがロボになっちゃった!?みたいなノリで始まって「不条理ギャグ」のつもりで見てたものが、いきなり洒落にならない「不条理」に変わるインパクトは本当にすごい
でもDVDのジャケットなんかは腕相撲載せてるし泣ける映画だとも言われ尽くした後だし、今だと最初からその展開知ってて観る人が多いのかも

クレヨンしんちゃん映画である以上ロボとーちゃんを壊して終わらせるしかなかったということが、意地悪な見方をすればそのまま野原家にとってロボとーちゃんは余分だってことで、存在することを世界から許されてないとも言える
あってはならない者として生まれてそれを受け入れて死ぬ、っていうのが陰鬱すぎて、いい話っぽく終わらされてもとてもめでたしめでたしとは思えない‥‥

あの後も生きていくとしたら‥‥と考えると、野原ひろしであることにこだわらずに新しいアイデンティティを確立する道しかないんだろうけど、しんのすけに「どっちもとーちゃん」と言われてしまってそんなことできるわけないだろうな
どうしたらいいんだよマジで

ギャグも面白いし(こぶしウェーブ最高)よく出来てるんだけど、自分からすると暗いものばっかり後に残りすぎて、感動モノとは言いがたい作品
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