QTaka

5つ数えれば君の夢のQTakaのレビュー・感想・評価

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)
3.5
女の子だらけの群像劇。
これが女の子達の日常か?
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高校生の群像劇。
それも、女子高の高校生達。
こりゃ、おっさんには未知の世界。
まぁそれは置いておいて。
そういうことだから、女の子しか出てこない。
当然だ。
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気を取り直して、感想を。
登場する5人。
近くにいるようで、てんで関係ない方向を向いている。
ほとんど、お互いを見ていない。
強いて分けるなら、二人と二人と一人。
でも、芯のところでは、一人×5だ。
同じ空間にいながら、違う時間を過ごしている。
彼らに”共有”ということは無いのだろうか。
強いて言うなら、コンテンポラリーダンスの子と園芸部の子。
二人は、互いを必要としながら、なかなかその距離を決められない。
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つまるところ、彼女達のベクトルが交わることはない。
この喧騒に満ちた学園祭を通じて、彼女達の姿がスクリーンに残したのは、過ぎ去って、失われてしまう”時”の影なのか。
この”交わらない喪失感”が、このシナリオの妙なのか。
普通のドラマなら、互いのベクトルのから、共通する方向ベクトルを見つけ出して、寄り添って行くものだろうけど、このすれ違い感をメインにした展開は、なんとも不思議な感じだった。
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