ピト

X-MEN:フューチャー&パストのピトのレビュー・感想・評価

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)
3.8
剛力彩芽さん(a.k.aめごっち)の吹替え目当てで観賞。

今作でめごっちは主要キャラのミスティーク(ジェニファー・ローレンス)の吹き替えに果敢に挑戦します。

観賞前にネット記事を見ると、
「剛力彩芽ミスティーク役はミステイク⁈」
などと上手いこと書かれてたりしてましたが、果たしてどうだったかというと。

彼女の声優デビュー作『プロメテウス』を経てる自分には溢れる涙を抑えられなかった。

こいつ成長してやがる…しかも凄まじいスピードで…

『プロメテウス』では声のシンクロ率0%の純度100%剛力彩芽だったが、今作ではミスティーク率が高い。
3回に1回くらいはミスティークに見えなくもない。

前作と違い今作ではジェニファー・ローレンスに合わせて低めの声を出して"演技"をしている。これは吹き替えデビューの『プロメテウス』では一切無かった事。

一部棒読みに聞こえる所もあるが、なにせミュータント役なのだミュータントはこう言うもんだだってミュータントだもんそうでしょと思えば何の問題もない。
こちらの訓練次第では、集中力を高める事で剛力彩芽の存在を完全に忘れることもいずれ可能になるだろう。

『プロメテウス』時が幼稚園生だったとすると、今作は声優専門学校に願書提出ぐらいの大進歩だ。(そもそもそのレベルの奴に吹き替えやらせるなと言う意見はこの際置いておくんだ)

彼女は今作でついにヨチヨチ歩きの四足歩行から立ち上がり二本の足で歩き始めた。
前作から2年でこの進歩、彼女が野沢雅子の代わりに悟空役を演る日もそう遠くないだろう。



P.S.
正直最初はファンでも無いしふざけてレビュー書いてましたが、剛力さん本人には何も罪は無くて彼女は来たお仕事に対して自分なりに精一杯頑張っていると思います。

今作でも彼女は宣伝担当として頑張ってたようです。様々な番組に出て宣伝を行い、増上寺でヒット祈願を行い、ジャパンプレミアで舞台挨拶をこなしたり…と。

彼女の力量に問題があるのは事実だとして、それを承知でキャスティングし、そうする事でしかプロモーションできない配給会社こそが一番の悪だと思います。

結果彼女をキャスティングする事で本来一番大事にしなきゃいけない元々のXメンのファンから非難を受けるのは本末転倒です。
今作のDVDは結局、後日発売のローグエディションで剛力さんのみ吹き替えキャストを替えて再録し発売しています。

配給会社は誰も得しない芸能人吹き替えでしかプロモーションできない自らの力の無さを自覚するべきだし、自分達の存在意義をもっと考えて欲しいです。
芸能人吹き替え以外の効果的な宣伝方法を考えるのが、映画ファンから求められてる彼等の本来の仕事なのだから。

ただ、とは言いつつも自分のように芸能人吹き替えが大好物のアホな人間も少数いたりするので、バカな配給会社にはそれなりに頑張って頂ければとは思います。

今回ネットを見てて剛力さんへの非難が余りにも多かったんで長い追記をしちゃいました。

これ自分が彼女だったらとっくにどうにかなっちゃうレベルのバッシングで、可哀想と言うよりもそれでも前向きに頑張る姿にちょっとグッときてしまいました。

最近のネットニュースでは彼女がエヴァのコスプレした写真が上がってて、(綾波でもアスカでもなくエヴァ初号機のコスプレ!)とか超頑張ってて思わず爆笑しました。マジリスペクトです。

彼女に対して色々ふざけたレビューも書きましたし、多分これからも書きますが、本当に頑張って欲しいし自分なりに応援していこうと思いますね。大ファンになりました。

残念なのは彼女の映画キャリアが2014年のL♡DKと今作の吹き替え以来止まってる事で、こうなったら今年公開のプロメテウスの続編『エイリアン:コヴナント』の吹き替えで大復活を遂げて欲しいですね⁈
ピト

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