カトゥ

STAND BY ME ドラえもんのカトゥのレビュー・感想・評価

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)
1.0
ドラえもんの泣ける部分を切り貼りして、現代的なCGで映像化したらこんな感じになるのか。

僕はドラえもんファンには程遠いが、どうにもグロテスクに感じてしまった。
ここまで観る側の自意識に寄り添って、つまり「感動したい。映画で泣きたい」というニーズを形にされてしまったら、逆にその自分の姿に醒めてしまう。自身の「感動欲」を直視させられて、なお楽しむ程の自己愛は持ち合わせていない。

しかも、物語としてはずいぶんと雑なのだ。矛盾や不自然さなんて多くの映画にあるけれど、せめて鑑賞中は夢中にさせるだけの整合性は欲しかった。

美味しい食べ物の旨み成分だけ抽出したら舌に残る変な味になった、そんな映画。
ネットで拡散される真偽不明の「感動実話」みたいなドラえもんでした。
カトゥ

カトゥ