ねこねここねこ

イコライザーのねこねここねこのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

デンゼルワシントンが圧倒的強さを魅せる。
昼間はホームセンターで働き、人望も厚い、夜はダイナーで読書を楽しむ、物静かで過去は謎の男、ロバート・マッコール。
正義漢ぶらないけど、説教はする。その説教も相手への愛の方が強く、嫌じゃない。

深夜のダイナーで顔見知りになったアリーナというまだ少女の歌手志望の売春婦。お客に殴られてやり返したという彼女は、客からのクレームで組織のロシアンマフィアのスラヴィに見せしめとして半殺しにされてICUに入院した。その無残な姿を見て静かな怒りに燃えるマッコール。
自分の財産である9800ドルでアリーナを解放してくれるようスラヴィに頼みに行くが嘲笑され断られる。話し合いが無理だとわかったマッコールは30秒足らずでその場にいた一味を瞬殺。
それで終わったかに見えたが、一味の大元締めであるプーシキンがテディを送り込む。初めは組織同士の争いかと思っていたテディだが次第にマッコールに辿り着く。この辺りがマフィアの怖いところ。

ロシアンマフィアとの全面対決に敢然と一人で立ち向かうマッコールの圧倒的な強さが心地いい。悪徳警官を罰し、同僚の困難な状況には時には叱咤激励し、時にはひっそりと助ける。
マッコールはいったい何者なのか?どうやら妻をなくしたことでCIAを辞めた元凄腕エージェントらしい。自分の死を偽装し、静かに新しい人生を生きていたはずなのに、いつの間にやらロシアンマフィアを退治するハメに。
でも部屋を2つ借りてるあたりはいついかなる危険にも備えている状態であることがよくわかる。

そして闘い方が独特。ドリルであったりガラス片であったりハンマーであったり、身近にあるものを武器として小気味良いテンポで倒してゆく。それでも後半のホームセンターでの闘いは、最後の方で強い敵から怪我をさせられ、ピンチ!
その時「誰一人残すなと言われている」とマッコールを助けに来た警備員の勇気と男気にちょっと感激。
超人的だけど超人的過ぎない加減が良い。

クールでスタイリッシュという感じではなく、温かくて強い男。
ヒットしたのか続編が2とファイナルまであるようで、ちょうどファイナルを公開中。これは映画館で観るかな🎬