お話探し

イコライザーのお話探しのレビュー・感想・評価

イコライザー(2014年製作の映画)
4.0
初めて観た時は、
『わーいわーい! この手のジャンルもの大好き大好き!』
『うーん、なんて人格者なんだ、マッコールさん…!』
『…盛り上げた割に、悪役(テディ)大したことなかったなぁ…』
…くらいの感想でした。

久しぶりに観返したら、主人公…あるいは作品全体に落ちる「暗い影」の味わいが強かったなー…と。同ジャンルの作品で言うと「ランボー」が近いかも。

極悪人どもをブッ殺して普通はスカッとするはずなんだけど、マッコールさんの、同僚やご近所さんとどんなに仲良くしていても、どこか俗世を超越しているような佇まい(高僧、という表現は言い得て妙ですね)のせいか、『…なんでこの世はこんなにも腐っているんだ…!』と遣る瀬なくなったり、『お、俺もちゃんと正しく生きないと…』と背筋がヒヤッとしたり、“お手軽な”気持ち良さは、なかなかくれないんですよね…。

…しかしながら、救われた若者らのストレートにポジティブな描写や、工場制圧やタンカー爆破の突飛なギャグすれすれ描写には、しっかり“エンタメ”としての構えが。「テディ、結局大したことなかった問題」も、承知の上で観ればレストランの対峙場面とか『はい、もう勝負あったねーw』と、ニヤニヤ観れるし!
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