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GODZILLA ゴジラのcamusonのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
2.7
武藤さんが活躍し過ぎで、主役が霞んでしまいました。
前半がドラマパート、後半が戦闘パート。
ドラマパートは、ゴジラの祖国である日本に対するリスペクトに溢れていて楽しめました。
外国人が撮影する日本の、肌触りの違いが面白いです。
ドラマ自体は実にありきたりで、深みが感じられませんでした。

戦闘パートは、最初、暗くてよくわかりませんでした。
戦闘シーンの大半が夜中で、光量が絞られていて、
昼間、光が入る部屋で鑑賞すると、ほとんど判別できません。

夜中、照明を消した状態で見直したら、なるほど、よくわかりました。
「絶対に昼間には見ないでください。」と注意書きしておいて欲しいですね!

で、MUTOの話になりますが、
重量感、硬質感、速度感、スケール感からくる非生物感が凄くて、
ダイナミックではあるのだけれど、リアルに感じませんでした。
一方で、子作りをして子孫を残したいだけのただの小市民であることが判明し、
(ちょっと「エイリアン2」の既視感あり)
倒すのはかわいそうに思えてしまいました。
後味があまりよくないのですよね。

正直なんでゴジラがちょっかいを出したのかがよくわからないのです。
随分と人間に都合の言い終わり方だと感じてしまいました。


ゴジラの造形は、いままでのものよりズングリしていて、
ヒグマを感じさせます。特に咆哮時の顔の動きが獣を感じさせるものでした。

個人的にはゴジラに対しては生物的なリアルさを求めていないので、
あまり好みではないですが、
バリエーションとしてはありかなと思います。
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