モンスター・ヴァース１作目。
ハリウッドで制作した甲斐もありCGが素晴らしい。怪獣がしっかり怖い。目的地へ向かうついでに文明を破壊し、逃げ惑う人々が映る無情な光景に畏怖の念を覚える。人間の全身と怪獣の身体の一部が同時に映る画が多く、いかに怪獣が大きいか感じ取れる。聳え立つ怪獣または大き過ぎる怪獣として、その場に怪獣が存在するかのような臨場感がある。ただ、暗いシーンが頻繁にあり、何をやっているのか視認しづらいことが多々ある。あと、シーンの繋ぎ目が悪く、いつの間にか夜が明けたり日が暮れたりしている。
人間ドラマが弱い。主人公の目的が不明確であり、中盤以降から主人公の行く末がどうでもよくなってくる。なので、同時に主人公の妻子の行く末もどうでもよくなる。後に『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』にて兄妹役で共演するアーロンとエリザベスという激アツなキャスティングだから観れた。渡辺謙さんの隣に居るサリー・ホーキンスは隣に居るだけで何もしておらず、必要性を感じない。その他、国に仕える人々も記号的で誰が誰だか印象に残らない。
⭐評価
脚本・ストーリー：⭐⭐⭐
演出・映像 ：⭐⭐⭐⭐⭐
登場人物・演技 ：⭐⭐⭐
設定・世界観 ：⭐⭐⭐⭐
星の総数 ：計１１個
