福福吉吉

神さまの言うとおりの福福吉吉のレビュー・感想・評価

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)
2.0
◆あらすじ◆
高校生の高畑瞬(福士蒼汰)は平凡な日常に飽き飽きしていたが、教室に突如現れた不気味なダルマに命がけのゲームを仕掛けられる。次々と学生たちが殺されていく中、瞬はゲームの勝ち方を見抜いていくのだが...。

◆感想◆
原作の漫画は読んでいません。

ストーリーの始まりから荒唐無稽な出来事のオンパレードで理由や正体など一切不明のまま、命がけのゲームを仕掛けられる高校生たちのサバイバルを描いており、観ている側は否応なくゲームの参加者の視点に立たされる。人の頭部が爆発するなどの過激な描写が目を惹くようになっており、その勢いだけで作品を成立させようとしている感じが否めず、素直に楽しめませんでした。

主人公の高畑瞬は平凡な日常から命がけのゲームに参加させられ、その中でゲームの特性などを見抜いていく良くも悪くも主人公の典型のようなキャラクターで、凡庸に感じました。しかし、招き猫のステージでネズミのコスチュームをつけて真剣に語る福士蒼汰くんの姿に笑ってしまいました。

一方、天谷武(神木隆之介)は不良で力で相手をねじ伏せる危険な考え方の持ち主であり、頭脳明晰かつ運動能力も高い万能なキャラクターなのですが、強い奴が生き残るゲームを楽しんでおり、瞬と対照的な人物として個性的で面白かったです。

ゲームはダルマ、招き猫、こけしなどの不気味な怪物が仕掛けてきて、学生たちを次々と殺害していきます。過激な描写ではあるのですが、各怪物たちの声やアクションがコミカルな分、妙にダサくてあるべき命がけの緊張感を台無しにしているように感じました。これは原作ありきなので原作が好きな人には大丈夫なのでしょうが、私は魅力を感じませんでした。

ラストは分からない部分が多すぎて、あまりスッキリしませんでした。

私には合わない作品でした。

鑑賞日:2024年4月11日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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