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神さまの言うとおりのgigigiのレビュー・感想・評価

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)
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コミックは2巻くらいは読んでいた作品。
夜中に、なーんとなく、人が死んだりするような映画でも観ましょうかっていうぬるいテンションで観てみました。
まず、大森南朋。あの人、キャスティングされて脚本読んで、「あの、これって、ぼく要りますか?」とよく言わなかったなと。蛇足としかいいようのないキャラクター。
「神の子」を崇めるのは、あの大衆の歓声とかネットの画面写せば充分でしょう。絶対意味ないよ。「引きこもりが感化される、そんな感じの現代っぽい雰囲気盛り込んでみますか!」っていう軽ーいノリの演出が伝わって来る。
続編でも作って、彼に何か役を持たせるなら、大きなフリになるけれど。そういう訳でもなさそうである。本当に謎である。

中身というと、ヒロインの演技、セリフがいちいち古臭くってお腹いっぱいになる。福士蒼汰という人の演技を初めて観たけれど、これといって魅力は分からず。
ラストの缶蹴りで、鎧を一瞬で脱ぎ捨て、崖を這い上がるというものすごい技を見せてくれましたが、彼はもうマジシャンにでもなった方がいいよ。んでもってそんな凄いことをした後に、なぜか缶を蹴りに行くまでのフラフラタイムがあった。イリュージョンをした後は力が入らないんでしょうか?特にどこも怪我してないけど、「天敵との対決」の盛り上がりにちょっとかけるので時間稼ぎとして「神様なんてくそくらえ」という、このタイトルの映画だったらこんな事主人公叫びそうランキング1位に輝きそうなセリフを叫ばされ、フラフラしながら最後の力を振り絞る福士くん。あのシーン、最高にダサくて、同情しちゃう。
原作がコミックだからしょうがないかもしれないけれど、メインキャラクター達の設定がわかりやすすぎて、裏切られる感じが全くしない。「思っていたとおり」に話が進んで行く。
最後、福士くん飛び降り自殺でもしてくれないかなと思ったけど、これまた別にいらなくね?というチープな「神様」(実はこの人が神様でしたー!小汚くてわかんなかったっしょ?ラジオ直してたじゃん!ねえ!覚えてる?意外だった?と小声で聞こえてきそうな寒さと共に)が出てきて終わり。
全体的に「明るいけど惨忍な敵」っていう設定はガンツから影響を受けてるんですかね?そう思ってしまって、そこの元の設定自体にもあまり恐怖を感じなかった。グロさも無いし。hulu版はそういったカットされてたの?ってくらいあっさり塩味だった。
「おつかれー!おやすみー!」とスッと布団に入れる映画。
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