福福吉吉

7500の福福吉吉のレビュー・感想・評価

7500(2013年製作の映画)
2.0
◆あらすじ◆
アメリカ・ロサンゼルスから東京に向けて飛び立った7500便は飛行中に乱気流に飲み込まれる。しばらくして機体は安定したが、その後、乗客の1人が突然、呼吸困難に陥り死亡する。機内では得も言われぬ不安感に飲み込まれていき、混乱していく。

◆感想◆
ストーリーのテンポが悪く、様々な乗客の姿を映していくものの群像劇としては描写が薄く、航空機内をやたらと乗客がウロチョロするため、感情移入できる部分が一切なかった。

最初に乱気流で機体が傾き、パニックに陥った後に乗客が亡くなるところは怖さがあって良かったのですが、ここから限られた機内のあちらこちらで不可解な出来事が起きます。ホラー演出である以上、感染によって身体に変化が出たり、恨みつらみで幽霊が出てきたりと不可解な出来事にも根拠が必要であって、本作のように「とにかく怖ければ良い」という根拠不明の出来事だと、怖さを感じにくいと思います。遺体が変質したかと思えば、謎の手が出てきたりとホラー演出の種類がバラバラでしっくりきませんでした。

ラスト自体は悪くないと思うのですが、このラストから導き出されるホラー演出として統一性の無さが致命的な作品でした。

鑑賞日:2024年4月4日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
福福吉吉

福福吉吉