グリーンツー

ルパン三世のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

ルパン三世(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメのイメージが強いから、観る側も演じる側も、嫌でもアニメと比較しながら観てしまう。ルパン三世=山田康雄、銭形警部=納屋五朗、次元大介=小林清志、石川五ェ門=井上真樹夫、そして峰不二子=増山江威子。彼らが偉大過ぎて、今回の役者には「不当な」評価が多く出ることは確実。アニメでも、栗田貫一、山寺宏一、浪川大輔ら経験豊富なベテラン声優ですら、前任者のイメージを「引き継ぐ」ことを要求されるんだから。

比べるならアニメではなく、かなり昔に公開された「実写版の」ルパン三世にすべきだと思う。玉山鉄二と比べるべきは小林清志ではなく田中邦衛。小栗旬なら目黒佑樹。そう考えれば、今回の作品に対する評価はかなり変わる。

サッカーだとルパン三世はマンチェスター・ユナイテッド。山田康雄や小林清志がアレックス・ファーガソンなら、栗田貫一や山寺宏一はモイーズ。失敗したら勿論だけど、成功しても高い評価はされない。

布袋寅泰が担当したBGMもそうだけど、「独自性」をどれくらい出すのかでかなり悩んだ作品だと思う。個人的には、今回の作品はそんなに悪くないと思うけど…。