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オール・ユー・ニード・イズ・キルのgladdesignのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

何度も何度も何度も何度も繰り返される目覚め、戦い、そして死。生き返る、というか元に戻るというのか。繰り返されるたびに記憶を上書きしていき、やがて成長する。次はこうなる、前回はここでダメだったから今度はこうしよう、これはまさに「ゲーム」ではないか。そのゲームを何度も何度も何度も何度も繰り返して攻略していく「リアル」。

この映画はゲームの世界の話であり、同時にリアル世界の話でもある。
何度も繰り返し、失敗し、成長して乗り越える。ハリウッドお馴染みの黄金ストーリー。やがてタイムループできなくなり、一気に緊張感が増す展開はちょうどよい盛り上がりをもたらせる。

人型兵器のディテールはもう少し現実感が欲しいところ。あんなに動きが遅いのに装甲が薄すぎる。実戦的ではないなあ、という感じがして、これはやや興醒めポイントだった。

敵エイリアンのディテールはすごい。あんなの人類が勝てるわけない。『トゥモローウォー』のエイリアンより強そう。そしてキモい。

原作ではおそらくもっと心理描写があるのだろう。読んでみたい。
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