井出

オール・ユー・ニード・イズ・キルの井出のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょー面白い。脚本が何と言ってもすごい。アウェイクとユージュアルサスペクツの両脚本家が参加してる時点で、そりゃそうだわ。監督もジャンパーの人だし。発想がすごいし、それを映像化したのもすごい。映像効果も完璧だし、敵の動きの作り方も最先端な感じ。アメリカでしか作れないね、これは。
最初の戦いはこれでもかというほど、緊張感を高める。BGMなしの息遣い。トムの安定の演技。そして、観客でさえも死に慣れさせてからの、輸血後のラストチャンス。緊張はマックスに。今まで何度もやり直せたのに、もう失敗できないこの落差。人生は一度きりってことがこんなに怖いと思えることはない。素晴らしい。これも脚本のおかげか。
不器用であるために繰り返すトム。繰り返しすぎて諦観しているトム。何回もあっているトムと初めて会うエミリーブラントのズレ。忠実でリアルな演技。さすがだわ。
トラックに轢かれて、「なんてアホな死に方だ」という軍曹のユーモアが、個人的にはNo. 1見所。
監督も、演出も、映像の効果も一流だけど、やっぱり脚本。
井出

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