せびたん

悪魔ハンティングのせびたんのレビュー・感想・評価

悪魔ハンティング(2013年製作の映画)
4.0
おれは好き🤣🤣

本作について他に何か言うことある?(いや。ないと思う)


話はざっとこんな感じ。
仕事で心霊スポットへ撮影に行った先輩(女子)と後輩(女子)。先輩が悪霊に憑かれる。後輩はなんとか助けようとする。そこにWHOと専属契約を結んでいる除霊師が現れて。後輩は除霊師と行動を共にする。はたして先輩は助かるのかっ?

映像も展開もシュールすぎる!
そしてツッコミどころが満載でした。

5分に一回ツッコミ入れられるのでこの映画を見終わる頃、あなたの突っ込む力には大幅な改善が見られるでしょう。日頃からご自身のツッコミ力に問題を感じている方、ツッコミの練習をする機会がほしい方には強くお薦めしたい作品です。笑

この手の他の邦画はアホになりきれなくて「はい、ここつっこむところですよー。私はそういうのちゃんと分かって作ってますよー」的な(見る側にとっては)邪魔な自意識が見えすぎて素直に楽しめなくなること多いんだけど、本作は見事にアホに徹してくれてるので、めっちゃ楽しかったです。この監督さんは真のエンターテイナーやと思います。私のためにここまでアホに徹してくれてありがとうございます。とても笑えて癒される映画でした。軽く尊敬の念を覚えました。

わたし的には出てくる女子がほぼ全員キャバ嬢っぽいところが笑えました。特に2人の看護士さん(ちょい役です)。しかもその看護士さん、無駄に運動能力が高いところが垣間見えるのにそれを必要とするシーンが特になくて、なんて無駄遣いなんだろうと思いました(だがそこがいいっ!)。

また除霊師をドクターHIROという人(おっさん)がやってるんだけど、滑舌がひどくて何言うてるかよく分からないのに途中から可愛く思えてきました。だってドクターHIROが《緑色》って発音すると《みろぉでぃいど》になっちゃうっていう🤣なんで《r》と《d》が入れ替わるねんっ!ていう(midori_iro →mirodi_ido)(←ツッコむことが苦手でまったくできなかった私が、この映画のおかげでツッコミをできるようになりました!)。ていうか母音もなんか日本語ではあんま聞かない音になっとった気がするし(みろぉぁでぃぇいどぅぉ、みたいな)🤣ヤバいわ、大好きやドクターHIRO🤣

不動産屋はあんな調査絶対しないと思うし、体調悪そうな人を整形外科へ連れて行く気持ち分からんし、え?運転手誰?どんな人?自動運転?みたいなとこからの、そもそも悪霊はWHOが管轄してええんかい?とかいうのもあったし。まあ悪霊を宗教問題から完全に切り離したら、健康の問題になるんやろなあとは思うけれども!(←追記)

けど考えてみたら程度の差はあるにしてもすべての映画はそもそもこんなふうに現実とは違った(ツッコミどころに満ちた)ものなわけだし、我々観客がほぼ無意識にそこを大目に見ることで成立してる面もあるわけだから、まさに身を挺してその真実を明るみに引き摺り出そうとするかのような本作は、本質的な意味で過激な映画やったのかもしれませんっ!知らんけど!


(なんで大目に見るかというと映画の本質はそこではないという意識と映画の表現力には限界があるという認識があるから。但し映画の本質はそこだ、現実を忠実に描くべきだという価値観の人がいるとするなら、大目に見ることはないと思うわ)
せびたん

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