ふつ～の映画ですが、楽しめました。 期待した通り、想像通りの展開と結末で、こうなってこうなるんだろうなあ、が全部読み切れる安心感があります。
最近はね、こういう映画がやっぱりいいなあ、と思うのですよ。 私にとってちょっと驚きだったのですが、あのブルック・シールズが「ふつう」に主演を張っていること。 大物の役者のその後の風格もあるし、当然ながら年は取りましたが十分魅力的です。 それが更年期障害オバサンズをやっているんですからねえ、すごい時代になったもんです。 彼女以外にも看板を張れる役者さん達が、それぞれの役所に合った作り込みをやってくれているんですが、いや〜そっちに行くんかい、とツッコミ入れたくなるような、思わず笑っちゃうようなことを、あくまで目立たず普通にやっているところがいいですね。
あのダリル・ハンナはアンドレ・ザ・ジャイアントになっちゃってるし、バージニア・マドセンは肉団子だし、ワンダ・サイクスに至っては交通事故を起こしたビル・コスビーですよ(笑) それにですよ、あのエリック・ロバーツですよ。 俺が役者やってんのは金のためだ、何か文句あっか、で顰蹙をかった乱暴者が、みんなが期待する性格の悪さそのまんま顔に出てるような、嫌な顔になってます。 いいよね〜こういう芝居だか本音だか分からない顔って(笑)
なので、この映画はお話の展開の面白さというより、年季の入った役者さんたちの小ネタ芝居を楽しむ映画なのであります。 そういった楽しみ方ができる人であれば、この映画は必見だと思いますよ。
