ずっと見たかったパヴェウ監督作品。ポーランド映画って数は少ないのにめちゃくちゃクオリティ高いイメージ。少数精鋭。
終わり方の理解が少し難しかった。良いのか悪いのか。自分の親の行方を探すという行為には、神がいないことを知ってしまう可能性も付随してくる。自分がユダヤ人であることを受け入れ、親の生涯を受け入れ、その運命を赦した神を受け入れる。
ゆるしの物語だなと。
ショットはとりわけどれも素晴らしかった。徹底した首から上の構図が、表情を明確に捉えると同時に、画面に必要な空白感が残る。それが白黒と合間って全編通して空虚な雰囲気が画面を漂う。
ジャズミュージックとの一見遠い組み合わせも良かった。