シャハルタの呪い
いや…
カリオストロの呪い
はいつ解けるのか
炎のたからものは
使うべきではなかった
「ルパン三世 princess of breeze
隠された空中都市」
ルパン三世TVスペシャル第23弾!欧州の小国シャハルタを舞台にルパンと悪の隠された秘宝争奪戦を描く。一部3DCGを使用したアクションを使用、冒険活劇としてのルパン三世が色濃く描かれた作品だが…。
空飛ぶ美術展、シャハルタの飛行船内で行われた美術展を狙ったルパンは謎の空賊に先を越されお宝を持ち去られる。その中一矢報いたかに思われたがバックの中身はなんと赤ん坊だった。空賊をおびき出すため、赤ん坊と一緒に派手に盗みまくるルパン。そこに現れた少女との出会いが、シャハルタの闇との戦いにルパンを導いていく…。
小国、そして隠された秘宝、お姫様、大ジャンプ、闇の暗殺団、山岳道路のカーアクション、撃たれたルパンの落下、ルパンを救出する銭形…。そして主題歌は炎のたからもの。
これであなたは何をイメージしますか?
カリオストロの城ですよね。
それが正解。
この隠された空中都市にはこれだけのオマージュシーンが詰め込まれてます。もはやわざとやってるとしか思えない。面白くないわけではないんです。でもこれだけされたらオリジナリティはどこに?作品としての評価はできませんよね。
更に空賊…シャハルタ国自体が航空技術に優れ、飛行船文化が根付いている設定。しかも目指すは空中都市ですからね。ラピュタですよ。ラピュタ。気流の壁突破シーンもある。
宮崎駿過ぎる…。
ルパンで冒険活劇がやりたければ…宮崎駿になるのはわかりますし、仕方ないのかもしれません。みんなカリオストロ大好きだし、ラピュタも好きでしょうから。でもやっちゃ駄目なんです。
この作品、赤ん坊がキーになってたりする辺りはオリジナルだとは思いますが、それも何か聞いたことがあるような…。
ルパン三世TVスペシャルは正直手詰まりだった気がします。人気はあるが…中身が付いてきていない。故にTVシリーズに一度戻って作成し、色々試してきている気がします。手詰まり感を新しい世代に期待してTVシリーズを預けているのかなと。
つまらない訳ではないし、絵柄も綺麗ですが…(ルパン本人の目のキラキラ感はあり得ないですが…(T_T))やはり今作は評価という部分はできないかなと…。
カリオストロの呪いを超えて、最高傑作が更新されるのはいつなんでしょうか…。