粋人荷風を津川雅彦が意外によく合う…!
アートシアターギルド最後の作品、新藤兼人。
これは濹東綺譚というより断腸亭日乗!荷風先生ー!!たまらん。新藤兼人の研究ぶりに感涙。何より食事シーンを丁寧に書く…
⭐︎永井荷風の奔放な生涯と孤独な晩年を描いた、芸術性の高い映画。
⭐︎大正モダンな着物のコーディネートや男性のスーツ姿にパジャマ姿など、上質で洗練されたデザインの服装が美しい。次々と綺麗な着物や帯が…
津川雅彦の魅力を確かめるべく観賞。
58歳の永井荷風、そして死の間際までを。
色欲の衰えと共に創作意欲も低下していく…それを感じる年齢は、今よりも早かったのかもしれない。歳がかなり離れたお雪との恋は…
この時代のある意味のリアル
永井荷風という謂わば特殊な、でもその時に確実に存在したある人の視点から見たその時代、その人、その世界、リアル。
杉村春子、乙羽信子、津川雅彦、佐藤慶…そして監督の新藤兼…
永井荷風が主人公。玉の井の娼婦街の情景が記録される。
お雪には幸せになって欲しいとみんなが思う。
最初と最後は映画オリジナル。
永井の家が空襲で焼かれ、老いて死ぬ。
お雪が入院する件などはなく…
このレビューはネタバレを含みます
ラストに関しては、ざまぁ!!!て感じになっちゃった。
文芸映画としての枯れ味はもちろんあって良いんだけども、途中からお雪に感情移入しちゃって荷風がカスに見える。
そしてお雪とお母さん強い。
やっぱ…
原作、永井荷風の同名小説。荷風の最高傑作との事。とはいえ娼婦との恋愛物語なので一人鑑賞案件。
津川雅彦さんが主人公の永井荷風。彼の語りで物語が展開。独り身の気楽さが捨てきれず、60歳目前でも最高の…