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ラブホテルの&yのレビュー・感想・評価

ラブホテル(1985年製作の映画)
4.7
【2014/1/15:シネロマン池袋】まさかロマンポルノで泣く日が来るとは。アンゲロプロスと小津を蹴ってまで観た甲斐あった。これは抗えない生業や存在のどうしようもなさについての話かな。ある程度の年齢を重ねた人なら、性別問わず誰もに感情を委ねることができると思う。オトナのラブストーリー。自分事過ぎてうまく感想書けないかわりに、コレ観て泣いたよっていうオトナの女性と一晩語りたいよ、鳥貴族でもサイゼリヤでもなんでもいいです。
石井隆のネットリ哀愁を、相米慎二がきっちり演出効かせてつなぐ。蝿、雨、海辺、切られてもしゃべり続ける電話&百恵(ここで泣いた)。どのシーンも頭から離れない強烈さで切なさを刻印していく。そしてラストシーン、尋常じゃない桜の花びら、ふたりの女。素晴らしすぎる!!!こりゃ見終わってからもしばらく余韻に浸りたい…ところですが。
この度初めて所謂「ガチの成人映画館」というものに足を踏み入れまして。いろいろ噂には聞いてたものの、ガラガラなのに真後ろ座ったおっさんが何やらゴソゴソ…かと思えば斜め前に移動しずっとこちらを向いてたり、女子トイレの個室出たらおっさんがいたり…と、予想を上回るスリリングさに余韻に浸る間もなく早足で映画館をあとにしました!大人の階段昇ったよ!!(怖)
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