コービーブラック

ラブホテルのコービーブラックのレビュー・感想・評価

ラブホテル(1985年製作の映画)
3.3
「お金が全て」のバブル前夜。借金苦で自暴自棄になった男と風俗嬢とのロマンス。借金、解雇、不倫…社会との軋轢の中で「生」へと繋ぎ止めるのは性愛を通して分かちあう異性。エグめなベッドシーンと共に、ロマンチックな演出も堪能できる。桜吹雪を使ったエンディングや、天使などの言葉を使う詩的な表現をする石井隆脚本の台詞回し。特に、相米慎二節の長回しに、山口百恵の「夜へ」が流れるシーンは日本映画史に残る美しさ。