ながの

ラブホテルのながののレビュー・感想・評価

ラブホテル(1985年製作の映画)
3.8
ロマンポルノにしては絡みが少なく平凡で、どちらかというと相米慎二が大人の色恋を描いた一般映画。タクシーのシーン、海辺(落ちそうで危ない)のシーンは、一目見ただけで相米作品だと分かるぐらい、カメラも被写体も動き回っててカラーが全開。繋がってない長電話も好き。繰り返し流れる山口百恵「夜へ」、もんた&ブラザーズ「赤いアンブレラ」の使い方も秀逸。なんといっても、結局全て持っていってしまったのはエンディングの階段の桜吹雪で、このために85分あったんだと納得させられてしまう。もはやロマンポルノではない。あと速水典子が天使すぎる、令和に見てここまで違和感ないとは。
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