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ラブホテルのimaponのレビュー・感想・評価

ラブホテル(1985年製作の映画)
4.1
「俳優 寺田農 バイプレーヤーの矜持」主演作。

相米の長回し。長い階段下った先のアパート2階。
横浜の港、夜は山口百恵、昼はもんたよしのり。
ここでのバイプレーヤーは何気に豪華。佐藤浩市、尾美としのり、萬田久子、中川梨絵....

初な中年村木、寺田農の佇まいが良い。刃物で速水典子と中川梨絵に向かうがいづれもヘタれる。
女を女として扱える男。

速水典子は暗めのクールビューティーと思うが演じる名美は根が明るいギャル感があって良い。大きな腹話術人形のある部屋に一人で居ても良いし(ストレッチ)、不倫の益富信孝とイチャイチャしてるのも良い。人魚から天使へ。
切れた電話に長々と感情を吐露。

ポルノだけれどセックスシーンはおとなし目。益富との騎乗位くらいかな。からみまでもが長回しだが、村木は長回しに耐えるだけの持続力無さそう。

志水季里子。夫の目の前でバックで犯されるのが鏡に映る。離婚しても通ってきて身の回りの世話からセックスまで。女の影を発見して無言となり村木に蹴られる。

中川梨絵。ヒステリックにオフィスで名美を上下横と追い回す。

速水典子。「いつでも電話して..なんちゃって」「抜かないで。明日私の部屋に来て。料理を振る舞うわ」

唐突なラストは赤い靴とアンブレラが交差して名美と元妻が交差する階段。花吹雪はちとやり過ぎ。

ホテトル嬢、名美から口を奪えば夕美なのか。3度目にして初めて気付いた。

「夜へ」の入ってるLP欲しいな、新星堂。
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