さゆ

チョコレートドーナツのさゆのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1979年のアメリカが舞台。
同性カップルの二人とダウン症の男の子への無理解、風当たりの強さ。
(当時と比べると多少社会的マイノリティへの意識は改善されてきている気はするけれど、)マルコを救えない社会は今も存在しているのだという問題意識を強く感じた。法制度、経済、偏見、様々な問題が根強く残っている。勿論日本も例外ではない。
というか、そもそも社会的マイノリティに限らず私たちの身の周りでは排斥という行為が毎日のように起きていたはずだ。
そのことに私たちは気付きつつも自分のことで精一杯で目を配れない。誰も救えないまま、胸の痛みに慣らされていく。なんだか無力感が凄い。
実話に着想を得た話だと知って少し調べたけど、この結末はフィクションらしい。そんなことに救われてしまっていいのだろうか。
さゆ

さゆ