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チョコレートドーナツのMのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ずっと前に勧められて
ポスターからも温かそうな作品だと思って軽い気持ちで見始めたのに...今はものすごく辛い。


ゲイに対する差別的な発言とか
時代設定的に仕方ないとしても
死ぬほど腹が立つ
最後にショック受けてようが
クソ野郎には変わらない

テレビで平気で「オネエ」「オカマ」ワードが飛び交っていた小学生時代、正直言えば私もゲイに対して偏見があった。そもそも「ゲイ」よりも先に「オカマ」という言葉を覚えた。テレビの中で「オカマ」と呼ばれる人達はいつも(特に男性達に)バカにされてた。子どもはそれが普通だと感じるようになる。それって思っている以上に簡単なんだよ。だったら「同性愛をオープンにすることが普通だと思って"しまう"」方が何十倍も必要な影響だった。


そういう小学生時代に、もっと関わりを持つのが「知的障害者」の子たち。年齢が上がるにつれ、気付いた時には彼らとは同じ集団には居なくなっていた。
私たちに得意不得意があるのと同じで彼らにもできること、できないことがある。

自分の「普通」を他人の「普通」だと思うことが一番怖い。そういう幼い頃からの環境や教育が、この作品の主人公以外の大人たちを作り上げ、こんな結末を迎える。

なんかもうやるせない気持ちでいっぱい。
小学生に観せたい。
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