奥

チョコレートドーナツの奥のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
5.0
「深い愛って、何だ?」

いろんな人がいろんな生き方で、日々過ごしている今。
当たり前になりつつあるのは、過去にいろんな人が涙してきたからこそあるんだと思う。

弁護士ポールは、最初ゲイであることを職場に隠し。ルディをいとこ扱う。
職場にルディとカップルであることがバレ、クビに。
「偽りの人生を捨てて本当の自分に。今こそカミングアウトして、世界を変えよう。」
ルディの胸を張っている生き様が、とてもかっこいい。

そんな二人とともに生活し、たくさんの愛情を受けてきたマルコ。
「寝る前にお話しして。ハッピーエンドがいい」。
とても健気ですよね。
3人で過ごした1年間。
多分8ミリで撮った記録が、胸をざわめかす。
「こんな幸せな日々は、そんなに長くは続かないんだろうな」って。

マルコを誰が育てるか。ルディたちなのか、それとも。
裁判の場面が多かったのも、意外な展開。

今の時代に見るからこそ、余計心に刺さる。これを泣かずしてどうする。

実に奥深い作品。是非。
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