クモ怪人

チョコレートドーナツのクモ怪人のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.1
むせ返るような体臭が匂ってくる。隠しきれない剛毛が申し訳なさそうにしている。適度な筋肉がムッチリ感を加える。女子のような、獣のような、この人はなんダーッ!

「ゲイ野郎が育児放棄された障害児を育てた」との実話を基に制作される。さすがはニューヨーク、何でもアリだ。

同性婚をしただけあって、アラン・カミングの演技が真に迫る。何という女子力だ。仕草、表情など本物だ。歌唱力も素晴らしい。

法律はゲイには厳しい。差別や周囲の偏見、現実が重くのしかかる。

怒りや悲しみ、暖かみのある複雑な気持ちに包まれる。余韻にも浸れる。ドーナツは太るし、体に悪い。でも、美味しかった。少し気持ちが悪かったけどなっ、バッキャローッ!
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