ぜん

チョコレートドーナツのぜんのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.9
【正義とは何か?同性愛者の人権】

~あらすじ~
歌手を夢見るルディ
検察官のポール
二人の男性はパブで出会い付き合うことに。
ある日ルディのアパートの隣に住んでいる女性が薬物中毒で捕まった。
残されたダウン症の息子が施設に入れられるのをほっとけなかったルディ。
マルコを育てようと決意し3人暮らしが始まる。
しかし、彼らの生活は順調にはいかない。
世間から同性愛者の二人が子供を育てることに対して差別や偏見があった。
彼らはこれらの苦難を乗り越えて一緒に
住むことができるのか?

~感想~
何が正しいのか今一度考えることの重要性を感じました。
最近では徐々にLGBTに対して寛容な社会になってきました。
テレビドラマでもおっさんずラブが人気になりましたし、バラエティー番組でも見かけることが普通になりました。
でも実際には今までの慣習や差別の歴史から異質なものと敬遠する人がいるのも事実です。
LGBTの割合は左利きと同じ割合いるとされているので、私たちの身の回りに生きていても不思議はありません。
ゲイだからと特別視するのではなくて理解を示して、性的思考で判断するのではなく、その人自身の人柄や人格を見ることが必要なのかなと思います。

少なくとも本作で二人のマルコに対する愛情は本物であった。
しかし、裁判官も弁護士も彼らがゲイであるというフィルタを通して彼らの過ごした時間、心情を見ようとしなかった。

私も先入観で人を判断してしまうことがどうしてもあります。
そして一緒に過ごしていく中で違うと気づかされることがありました。
改めて人間関係の中でフラットに相手のことを見て、意識的に相手の内面を知ろうと心掛けたいなと思いました。
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