ロクシ

チョコレートドーナツのロクシのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.2
タイトルとキービジュアルだけ前から知ってて、なんとなく後回しにして見てなかった作品。
ゲイのカップルの心温まる作品だと勝手に思ってたら、中盤で早くもハッピーエンディングに・・・あ、これあかんやつや・・・と嫌な予感
ちょっとラストはきつかったですね😢
ゲイのカップルはどうして養父になれないのか、どうして社会から責められないといけないのかというのがメインテーマで、それは痛いほど伝わってきた。

個人的には、もうちょっとルディとポールが愛し合う過程や、ルディはマルコのどこに惹かれたか、お母さんのマルコに対する感情を描いてほしかったかなぁ。
特にお母さんはマルコに毎朝大好きなドーナツをあげていたわけで。愛情がなかったわけではないと思うんだけど。

ルディがマルコに惹かれたのは、ポールが裁判中に言っていた「あの子は身長が低くて太ってて、誰からも必要とされない」という部分が、性的マイノリティーである自分と重なったのかなと思った。
でもそのセリフだけだったので、じゃあ誰からも必要とされない彼をどうしてルディとポールはあんなに愛すことができたのがか分かりづらかったな?

あとダウン症児を育てるのは困難を極める、と医者が言って、二人は納得しているというシーンがあるのですが、その後ダウン症育児の大変さについては特に描かれず。
私の予想では、医者の予告通り白血病になってマルコは大人になれず死んでしまうENDかなと思ってた。
マイノリティ同士にするためだけにダウン症児の設定にしたのかなぁと。
70年代、ドラァグクイーン、職場でゲイを隠す検察官、ダウン症児、薬物依存の育児放棄とちょっと特徴的な要素が多すぎてやや浸れなかったかも。
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