RAMPO

ブラックシープのRAMPOのレビュー・感想・評価

ブラックシープ(2006年製作の映画)
3.2
ニュージーランドのホラー映画って事もあって珍しさも手伝い、手に取ってみましたが、さて…。

シチュエーションだけ考えて、現実にその場に居合わせたなら、たぶん怖いのかもしれませんが、とにかく素材が“ひつじ”って事で、残念ながら全く怖さを感じません。
多数の羊が群れでドドドっと押し寄せて来る場面も、怖さよりも滑稽さや微笑ましさを感じさせてくれるし、中には高速でズドンと体当たりしてくる個体なんかもいて、声出して笑っちゃいました。

一方で、グロゴア描写は割と力が入っていて、結構な気持ち悪さだし、変身シーンは一昔前の「ハウリング」なんかを想起させ、なぜか懐かしさも。

でも、本作で一番怖いのは、開始早々からイっちゃってて分かり合えない、そして最後までそれを貫いた兄貴ですね。
あと劇伴というかBGMが、緊張感ある(?)シーンに不釣り合いに“のどか”だったりするし、舞台となるニュージーランドの広大な牧草地(高原)と海、青空がホラー映画としては不自然なほど不釣り合いで美しいです。

観終わって本レビュー書く際に初めて気が付きましたが、本作には「ホラー」のほか「コメディ」もタグ付けされてるんですね。納得。
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