漫画シック

フルートベール駅での漫画シックのレビュー・感想・評価

フルートベール駅で(2013年製作の映画)
5.0
様々な人種があつまっている街が舞台となっており、そこでの生活の中で実際におきた青年の死亡事件。

主人公には服役経験は有るものの、心優しい青年であり、奥さんと一人の娘をもつ父親でもある。そして、生まれ変わりたいと悩んでいる。
なんでそんな青年が死んでしまう事件がおきてしまったのか。

監督に質問する機会があり、「普段、人種関係なく助け合っているように見えるが、実際は差別など根強いのでしょうか」と聞いてみたところ「人種の坩堝であるこの街は互いに助け合い生きているが、何かの拍子でストレスがかかった時に、人種問題が滲み出てきてしまう。実際に警官には白人が多いんだ」と言っていました。


一見、トラブルを引き起こしたのは刑務所で喧嘩になった白人であるが、彼もまた先人たちの負の遺産の「被害者」であるとおもう。

日本人はどちらかと言うと人種や文化について寛容に感じるが、最近は変化していっていると思う。昨今、さまざまな媒体での日韓中問題を煽る内容が増えきていて、最近では「あいつらには問題がある」という考えを持たせるような報道に変わってきている。
自分や自分の子供たちに対して「加害者」となってしまわないように、自覚して用心しようと思う

この映画は、本当にいろんな人に見て欲しいし、見た人はまわりにひろめてくれたらと思います。
漫画シック

漫画シック