2014.04.09 劇場 12/31
発砲されてからはずっと涙が止まらなかった。
警察に撃たれた22歳の、美しい普通な一日。と記事にあったがまさしく。
悪い部分も持ち合わせた黒人青年が、それでも少しでも前に向かって進み出そうとする、なんでもない大晦日の一日を淡々と描いている。事件が起こる前に映し出されるのはそれだけなのに、どうしてこんなにも心が締め付けられるのか。
象徴的に何度か出てくる、画面を横切る電車の背景が印象的。
日本で日本人として生まれ育った私には、この根底にあるであろう差別は完全には理解できていないのだろうけど、この作品に出会えて良かったと思う。
きらきらと素晴らしくて美しい平凡で普通な一日の物語。
オクタヴィアスペンサーが素晴らしい女優なのはわかるが、どやとばかりに彼女が使われているのだけ少し気になりました。