ドゥニヴィルヌーブ監督ならではの1回観ただけでは答えに辿り着けない重苦しい作品。
かじりつきで観た、時間は気にならない面白さ、むしろ、もっと観たくなる。
それぞれの立場の分量のバランスと、キリスト教を絡めた宗教色の強い脚本が秀逸。と言うと、別世界の話しのように感じるかもしれないが、決して他人事では考えられないような主題も素晴らしい。
寿命を削りながら描かないと持たないだろうぐらいの強いエネルギー、敬意を表す。
全体の色調も素敵。色への拘りが観える。このノワールでセンスの良い色調さがグッと心を掴む。
「神よ、我が罪を赦したまえ」
神は赦すだろうか?