えでぃ

プリズナーズのえでぃのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.2
家族や友人たちと幸せな一時を過ごすはずの感謝祭の日。
平穏な田舎町でふたりの少女が失踪する。

手掛かりは少なく、警察の捜査も進展しない中、ひとりの少女の父親は、証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信する。



暴走する父の気持ちも分からなくもないが、彼の罪は少しは減刑されるのだろうか。 

担当刑事のロキは実に刑事らしい動きを見せていたが、子を持つ親の気持ちまでは理解してなかったようで思いやる言葉があれば、あの様な形にならなかったのかも知れない。

男女問わず子供の連れ去り事件は欧米に限らず、至るところで発生している。
親の気持ちからすれば、ケラーの行為もいけない事だと分かっていても、なぜか納得してしまう。

しかし真犯人も子供を失った悲しみを知りながら、同様の苦しみを赤の他人になぜ与えているのだろうか。
犯人の気持ちを理解しようとは思わないが、やはり疑問に思う。

女児連れ去り事件だからと先入観に捕らわれていては、犯人に辿り着けなかったでしょう。 
エンディングも私好みで、ミステリーらしいミステリーを感じました。
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