内容は良いんだけど、映画としての魅力に欠ける。惹き付けられるものがない。
多分原作は面白いのではないかと。
映画は子ども時代が一番面白くて、最初のうちはけっこう惹かれた。
最初の30分くらいは子ども時代を描くのに費やしていて、大人キャストになってからも戦争に行くまでけっこうある。
兵士になるまでの長めの描写のおかげで、弟が戦争に行くことを決意するに至る気持ちの過程というか、積み重ねがよく分かる。
それから、あの兄弟がどんな兄弟なのかということ。
描写は丁寧ではあるのかな。
でもやっぱりなんかイマイチでした。
『戦火の馬』と同じ原作者だそうですが、『戦火の馬』の方はかなりオススメです。
しかし兄が誰よりも弟を大事にしていて、なんかかなり切ない……。良いことなんだけど切ない。
過保護気味だけど、「俺がずっとそばにいて守ってやらなきゃ」って思ってるんだなぁ。
兄弟愛はよく伝わってきました。
戦争映画じゃなくて兄弟映画かしら。