Tai

ジュラシック・ワールドのTaiのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
4.2
因縁多き夢の世界がついに開園!

1作目「ジュラシック・パーク」では遥か太古に絶滅した恐竜達を蘇らせ公開するというロマン溢れる施設を建設しながらも、開演を前に問題多く、結果計画は破棄…されていたはずがオープンしてます!
しかも、プレオープンなどではなく、正式に!
完全に管理された恐竜達を楽しむ来場者たち。
しかし、裏では遺伝子操作により生み出された新たな恐竜が動き始め…

当初の発足者ハモンド氏ですら問題ありと諦めざるを得なかった計画を実行してしまった人類。
ここまでの経過を観ている者としては、やはり恐竜テーマパークに興奮しながらも、学習せずに問題を繰り返してどこか冷ややかに見てしまいますね(^_^;)
東日本大地震時に津波やら原発やらで専門家が既に警鐘を鳴らし続けていたにもかかわらず対策をとることをしていなかったことを思い出してしまいます。

まあ、そんな話は置いといて、今作の見所は恐竜テーマパークの完成もそうですが、さらに注目すべきは〝ブルー〟の登場!
シリーズ通して登場人物達が命を狙われ続けた恐るべきハンターであるヴェロキラプトル。
ブルーをはじめ、園内で暮らす数体のラプトルとのコミュニケーションを取ることに成功しています!
前作「ジュラシック・パーク3」のラストを思い出すこの繋がり方は非常に良いですね^_^
シリーズを通して恐竜の魅力をビジュアルのみでなく、段階を踏んでその内面にも与えているのが素晴らしいです。

そして、そのラプトル達との意思疎通を成功させた男・オーウェン(演クリス・プラット)!
園内がパニックになる中でも勇ましく立ち回ります。
というかクリス・プラットさん、MCUでヒーローやってる時より数倍頼もしい気が…(笑

今作では遺伝子操作による新たな恐竜も見所。
元々、古代の遺伝子では足りない情報を現存する生物から付け足されているのでキメラ的な存在ではあったシリーズの恐竜達ですが、さらに新たな生物として誕生してしまいます。
その能力の見せ方も恐怖を煽る演出抜群で見応えアリです!

これまでのシリーズを踏まえた上でのワクワクがあり、かといって楽しいだけのアトラクション作品に留まらないような物語としての内容もしっかりとあったように思います。
お馴染みのテーマ曲も使用されていて、現代に蘇った恐竜達の物語はまだまだ終わりそうにありませんね٩( ᐛ )و
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