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ダブリンの時計職人のデイのレビュー・感想・評価

ダブリンの時計職人(2011年製作の映画)
4.6
胸がギウギウした(T_T)。
とても良かった。

車中ホームレスのおっさんフレッド(コルムミーニイ・ワンチャンスのパパ役の人だ!!)と
同じく車中ホームレスをしてるドラッグ中毒の若き青年カハル(コリンモーガン)との友情物語。

アイルランドの冬の海はとてもとても寒そう。
ピアノのBGMも物悲しく。

海辺の駐車場に車を停めて生活しているフレッドはホームレスながらに、規則正しい生活をしていて、身だしなみにも気をつかっている。
これはフレッドなりのプライドだと思う。
車の中で多肉植物を育てたりしてる!!

イギリスに行っていたけど失業してしまいアイルランドに戻ったけれど、役所の対応は余りにも冷たい。

ずっと孤独だったフレッドだけど、
ドラッグジャンキーだけどもー、でもね!純粋無垢で心優しい青年カハル(純粋だからこそドラッグにハマってしまったのだと思う。)
と知り合うことによって
人生で今まで経験して来なかった楽しいことも経験したり
カハルとプールに通っているうちにジュールズという女性に出会って恋をすることも出来た。

フレッドにとってカハルは心の灯であり一筋の光。希望だったんだなー。

でもジャンキーにはヤクの売人がつきもの。
ヤク代を払えないカハルは売人にボコボコにされてしまう。
カハルが痛々しくて見ていられなかった(T_T)。

お父さんに助けを求めるもの冷たくされて、父親なんだから助けてあげて欲しかったよ!!

ジャンキーを美しく描いて美談にしてはいけないとは思うけど、でもカハルが可哀相でならなかった(T_T)。

丘から見下ろす夜景や海や花火。アイルランドの街並み。
そしてピアノのBGM。
どれも素敵だった。

フレッドとジュールズは離れることになってしまったけれど、
ピアノの楽譜だけの手紙をジュールズはフレッドに渡す。
楽譜読めなくても素敵だった。
いつか2人は再会して欲しいな(T_T)…とか考えたりして。

フレッドはカハルと出会って色々あったことで
プールの飛び込み台からプール飛び込むことが出来なかったのに出来るようになった。

少しでも希望的なラストが良かった。

にしても、フレッドは壊れた時計を直すことが出来るという設定だけど
決して時計職人では無いし、このタイトルが残念でならない。
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