このレビューはネタバレを含みます
旧約聖書【創世紀】の中でも割と序盤で読める〈ノアの箱舟〉を模した映画。
あの短い話をどのような映画にするのか気になって観てみました。
聖書(原作)より重いオリジナル展開でしたし、息子たちの妻が3人いなかったり、最後に主への祭壇を築き、清い家畜たちを燃やす場面などもありませんでした。
ですが監督の細かいリスペクトや(最後の鳩や虹など)尺の工夫など、苦労も窺えます。
聖書を読んでいる時はあっさりと終わってしまうので、一見良い話?のように読めてしまいますが、確かにそこに人々が生きていた、という等身大な目線でノアを見ると、とても考えさせられますね。
キリスト教において、主やイエスは絶対ですが、無宗教の方には(私も)ノアが気狂いに見えてもおかしくありません。
ですがこの世界の多くは、気づけばキリストを皮切りに暦が動いており、日本人である私達が生かされているという事実がある。
この2000年の歴史を今一度考えてみるきっかけになる作品でもあるのかな、とも思えました。
まぁ映画としてはそこまで面白くないですが、綺麗なエマ・ワトソンが観れる。笑