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太秦ライムライトのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

太秦ライムライト(2013年製作の映画)
4.5
かつて「日本のハリウッド」と呼ばれた京都・太秦。太秦の日映撮影所に所属する香美山(福本清三)は、斬られ役一筋のベテラン大部屋俳優だが、時代劇の減少に伴い出番が減ってきていた。
そんなある日、長年続いたテレビ時代劇『江戸桜風雲録』まで打ち切られ、主演の尾上は香美山に「また斬らせてくれ」と、言い残して太秦を去る。斬られ役としての出番を完全に失った香美山は、映画パークのチャンバラショーに出演することになった。
映像作品での出番がない日々を送るなか、香美山は新人女優のさつき(山本千尋)と出会う。どんな状況でも稽古を怠らないその姿に惹かれたさつきは香美山に殺陣の指導を請い、二人はいつしか師弟関係となる。
やがてさつきは時代劇での殺陣をきっかけに、東京で活躍しスター女優となる。時が経ち、『江戸桜風雲録』の劇場版の制作が決定。さつきは尾上と共に主演に抜擢される。
久々の太秦での撮影を喜ぶさつきだったが、香美山は体調を崩して引退しており、いつの間にか大切なものを失っていたことに気づく。
さつきは香美山の故郷を訪れ、かたくなに復帰を拒否する彼に稽古を申し込み、映画への出演を懇願する。
一か月後、香美山は撮影所にいた。尾上との約束を果たすために。
そして、最愛の弟子さつきに斬られるために。香美山は引退作品としてさつきが主演する時代劇に出演する。
長年日本一の斬られ役として活躍した福本清三さんが、中国剣術などで数々の大会で活躍した山本千尋さんに、ホンモノの殺陣を伝承する映画として必見です。
時代劇が衰退していく京都撮影所を舞台に、伝統的時代劇を支えた人々の誇りと戦いを描いた傑作映画です。
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