ニクガタナ

宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海のニクガタナのレビュー・感想・評価

3.4
ヤマト2199に総集編があったとは知らず。シリーズの細部まで覚えて無かったが流石に端折り過ぎな印象。本作でイスカンダルから受け取るのはコスモクリーナーではなくコスモリバース。オリジナルから印象変わらない敵ガミラスの衣装等デザイン要素は例によってナチスっぽい。国のマークデザインなんかモロ。肌の色が青い以外地球人と遺伝子構造は同じガミラス人と何故いがみあっているかと言うと、向こうが恐怖政治で星を束ねる独裁国家で地球に遊星爆弾落としまくってるから。SFなのにオカルティックな非科学的要素が結構登場するが、それもオーバーテクノロジーな科学の仕業としちゃう強引な脚本。作戦も死地に活路を見いだすと言うよりはかなり運頼りの神頼み。敵の戦闘機が弱い弱い。とゆうかヤマトが無双に強すぎる。総集編を観ると、菅生隆之が痺れるほど渋い声で演じる沖田艦長がかっこよく際立ちすぎて主人公古代進が霞む。千葉繁演じる医師の佐渡先生や、徳川機関長役の麦人、真田技術長役の大塚芳忠などベテラン声優が良い仕事。デスラー総統役の山寺宏一と国民の英雄軍人ドメルを演じた大塚明夫も素晴らしい。そっくりという設定だからしょうがないんだけどヒロイン森雪とイスカンダルのサーシャとスターシャの区別が衣装以外つかない。イスカンダルデザインはなんでも優美。脱出装置まで優美なのはいかがなものか?オリジナルのスコアを活かした勇壮でちょっと古臭い劇伴が盛り上がる。撃ち~かた~の言い方が未来まで日本海軍の様式踏襲されるの?艦名も。いつか機会があったら「全砲門開け!」って命令してみたいもんだ。…どんな機会だ。
ニクガタナ

ニクガタナ